FPVドローンを飛ばしたいにゃ〜
こんにちは、じぇりどと申します。
今回は、難関といわれている(?)アマチュア無線局の開局についてです。
この記事をみれば、自分でアマチュア無線局を開局できます。
この記事で解決できること
- アマチュア無線局を自分で開局したい
- 開局までどのくらい時間がかかるのか知りたい
- いくらかかるのか知りたい
申請にあたり、第四級アマチュア無線技士の免許証取得済みが絶対条件です。
免許証に書いてある番号が必要だからです。ご注意を!!
第四級アマチュア無線技士の免許がまだの方は、先にとってしまいましょう
よろしければこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
この記事を書いた人
- FPVドローンをはじめたが、Web上の情報量の少なさにびっくり
- 同じような方の指針になればと思い記事を書き始める
- 15年弱、IT企業数社でインフラ周りの業務に就く
- 副業としてDJI系ドローンによる事業をはじめ、現在はフリーランス
- 全国包括申請取得済み(DID、夜間、目視外)
- 民間のドローン資格2種保有(UAS Level2、DJI スペシャリスト)
- 三陸特、四アマ、業務用無線局開局済み
それではよろしくお願いします。
最後までみてくれてもいいんだにゃ
開局に必要なもの
こちらになります。
提出前のチェックにでも使ってあげてください。
- 第四級アマチュア無線技士の免許証
- ドローン(系統図付き)
- 開設保証願書(JARD)
- 無線局免許申請書
- 4,300円分の収入印紙
- 返信用封筒
- 84円切手
- JARDさんへの保証費用4,100円(ドローン1台の場合)
具体的な申請のやり方
量は多いですが、順番にゆっくり進めていきましょう。
自分のペースがいいにゃ〜
系統図付きのドローンを購入しよう
海外の通販サイトで購入する場合は、VTX系統図がついてこない場合が多いです。
国内の「KigaruDrone」さん、「HobbyNet」さんから購入すると系統図がつきます。
系統図を別に手配することもできるようですが、簡単なやり方を選択しましょう!
楽できるところは楽した方がいいぞ
なんで系統図なんて必要なの?という方は以下の記事を参考にしてみてね。
系統図に番号をふろう
系統図付きのドローンを購入したら、ドローンと一緒に届く系統図に番号を振ります。
複数台購入した方は、「1、2、3・・・」と連番を振ればOKです。
ここで振った番号は「無線局免許申請書」を作る時に使用します。
申請書を作成するときに、具体的に説明させていただきますね。
系統図の例はこんな感じ。
「第 1 送信機の系統図」という風に番号を振りましょう。
図は「2」となってますが「1」からで大丈夫です。
番号を振った系統図は、コピーやスキャンをして保管しておきましょう。
原本orコピーのどちらかは1部は申請時に提出する必要があります。
申請書類をダウンロードしよう
「JARDさんのホームページ」からダウンロードさせていただきましょう。
ダウンロードするのは以下の2つです。
- ①無線局免許申請書
- ③アマチュア局の無線設備の開設保証願書
住所や名前をたくさん入力するから、エクセル版で入力がオススメにゃ!
「無線局免許申請書」を書こう
まずは、「無線局免許申請書」からいきましょう。
用意する資料はこちら。
- ダウンロードした無線局免許申請書
- 第四級アマチュア無線技士の免許証
- ドローンの系統図
無線局免許申請書はトータルで3枚あります。
1枚づつ説明していきますので、ゆっくりいきましょう。
キホン、図のとおり書いていけばOKですよ。
免許申請書「1枚目」
1枚目の上半分からいくにゃ
「左上の宛名」と「市区町村コード」以外は図のとおりでOKです。
- 左上の宛名は「総務省電波利用のホームページ」から確認
- 市区町村コードは「総務省地方公共団体コード一覧表」から検索
(例:北海道の札幌市だと「01ー100」)
つぎ、1枚目の下半分だにゃ
「電波利用料の前納」のところは、毎年支払う予定の方は、「無」にチェックです。
電波利用は1年に1回、300円支払います。
これが面倒な方は、最大5年(1,500円)を前納することができます。
このような電波利用料の納付書が届きます。
コンビニで支払えます。
免許申請書「2枚目」
つぎ、2枚目の上半分だにゃ
キホン、図のとおりでOKです。
つぎ、2枚目の下半分だにゃ
図のとおりです。
「5600MHz」、「4SA」にチェックをし、空中線電力は「1」Wとなります。
それぞれ調べることも可能です。
- 空中線電力については、系統図の出力電力(1W以下であること)
- 電波の形式については系統図の「変調方式」から「日本アマチュア無線連盟さん」のページで確認
免許申請書「3枚目」
ラスト3枚目の上半分だにゃ
少々ややこしいですが順番にいけば大丈夫。
まずはじめに、左側にあるの縦書きの「第 送信機」に番号を振りましょう。
系統図に書いた内容と合わせてください。
ここ、僕もかくの忘れたので、要注意です。
番号を振りおえたら、他の項目を埋めていきます。
図の番号順に埋めていきましょう!
ちなみに図は、実際に僕が申請したときの情報です。
系統図の中で、右下の四角で囲われた箇所から情報を拾い上げます。
ここは、「6.電波形式」+「5.発射キャリア周波数」を書きます。
つまり、「F8W 5600M」となります。
発射キャリアの周波数にある、「MHz帯」は「M」に略してOK。
略さなくてもOK。
系統図の中で、右下の四角で囲われた箇所から情報を拾い上げます。
ここは、「6.電波形式」+「コロン(:)」+「1.方式」を書きます。
つまり、「F8W:リアクタンス変調」となります。
「方式」は略してもOK。
系統図の中に、送信機の名称が書かれています。
詳しくは図を参考に探してみてください。
ここは、アンテナから近い方の「VTXの名称」+「×(かける)個数」を書きます。
つまり、「RTC6659 ×1」となります。
電源から終段管に流れる電圧を書きます。(アンテナに近い方のVTXです。)
詳しくは系統図を参考に探してみてください。
図をみると、「3.0ー4.5v」となっています。
この場合、大きい方の値を書いておきましょう。
一個しか書いていない系統図も、もちろんあります。
系統図の中で、右下の四角で囲われた箇所から情報を拾い上げます。
ここは、「7.出力電力」を書きます。
つまり「400mW」となります。(そのまま)
3枚目の下半分だにゃ
1台のみ申請する場合は下のチェックだけでOKです。
ドローンが複数台ある場合は、1台目と同じように記載しましょう。
ちょっと一息・・
「アマチュア局の無線設備の開局保証願書」を書こう
こちらはキホン、図のとおりでOKです。
「送信機の名称等」は系統図から確認しましょう。
系統図の上部に名前の記載があります。
ある程度省略して良いようですが、不安な方は全部書いてしまいましょう!
郵便局に行こう
必要なものを揃えに、郵便局にいきましょう!
お散歩だにゃ・・
必要なものはこちらです。
- 収入印紙4,300円
- 84円切手
- 封筒(僕は長形4号にしました)
封筒の表書きは、自分の名前と住所を書き、切手を貼ってしまいましょう。
後日免許状が届きます。
JARDさんに行こう(郵送でもOK)
僕は資料一式を持って、JARDさんへ直接伺いました。
保証料の支払いもその場でOKです。
あらためて必要なものまとめです。
- 系統図
- 開設保証願書
- 無線局免許申請書
- 4,300円分の収入印紙
- 返信用封筒(84円切手と宛名を書くこと)
- JARDさんへの保証費用4,100円(ドローン1台の場合)
郵送の場合
上の資料をひとまとめにして、JARDさんへ郵送します。
加えて、保証料の振込を行いましょう。詳しくは「JARDさんのホームページ」に。
免許状が届く、やったー!
1ヶ月程度で免許状が届きます。
これでようやくFPVドローンを始める準備が整いました。
長かったにゃ・・
免許状はこのようなものです。大事に保管しましょう。
調査報告書
JARDさんで保証を受けた場合、開局手続きから1週間ほどで、「調査報告書」というものが届きます。
30日くらいドローンを飛ばして、問題があったかどうかを報告する必要があります。
2023年4月6日追記
こんな感じで書いていきます。
- 免許人名(自署):「自分の名前」
- 申請の種別:「開設」
- 空中線電力:「50W以下」
- 免許の年月日:「届いた無線局免許状の日付」
- 障害の有無」「無し」
- 業務資料の整備:「整備済み」
他の人の通信にご迷惑をかけているか、わからなくない?
と思ったので、JARDさんへ確認しました。
結果、あくまで自局の運用に影響がないことを確認できればOKとのことでした。
あとは返信用封筒でJARDさんへGO!!・・
と思ったらなんと切手がありませんでした。
切手を貼って出しましょうw
開局のやり方いろいろ
今回は、紙での開局方法でしたが、電子申請も可能です。
総務省のページをみると、Macユーザは紙一択かと思っていましたが
Mac+Google Chromeで問題なく電子申請可能なようです!
電子申請もできるようですが、MacユーザはNGでした。
電子申請・届出システム Liteの利用にあたっては下記の環境を推奨しています。ご利用の環境を確認してください。推奨環境とは、総務省において動作を確認した環境であり、お問い合わせへの対応が可能な環境です。
「総務省ホームページ」より
というわけで、Macユーザは私の環境では書面一択でした。もしかしたら、iPhoneならいけるのかな?
Twitterで情報をくれた皆様、ありがとうございます。
開局にかかった期間
およそ1ヶ月です。私の場合は3週間ほどでした。
やっぱり時間がかかるにゃ・・
開局にかかった費用
トータルは、「51,960円」となりました!
私の場合はドローン2台分の価格ですので、1台の方は「30,000円程」かと思います!
資格代も考えると結構な出費だにゃ・・
内訳は以下となります。
買ったもの | 費用 |
ドローンの購入費用(2台) | 21,800円(Mobula6 HD) 20,460円(Meteor65) |
収入印紙代 | 4,300円 |
JARDさんへ支払う保証費用(2台分) | 5,100円 |
事務用品(切手・封筒) | 300円(およそ) |
まとめ
難関といわれるだけあって、申請する書類の量はかなり多いですね。
「申請のボリューム」、「具体的な申請のやり方」はこの記事でお伝えできたかと思います。
ぜひこの記事を参考に、ご自身のペースで開局目指し頑張りましょう!
必要なもの一覧
- 第四級アマチュア無線技士の免許証
- ドローン(系統図)
- 開設保証願書(JARD)
- 無線局免許申請書
- 4,300円分の収入印紙
- 返信用封筒
- 84円切手
- 4,100円(ドローン1台の場合)
カタオカさんのブログを参考に開局をすることができました。
いつも本当にありがとうございます!
最後までご覧いただき、いつもありがとうございます。
またにゃ〜