ドローンが使える場所の許可を取得しよう! 〜田畑編〜

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こんにちは!じぇりどと申します。
今回は田畑上空でドローンを飛ばす場合の許可の取り方について紹介します。

こんな悩みを解決できます。

この記事で解決できること

  • 田畑でドローンを飛ばす場合に、必要な手続きがわからない
  • ドローンの練習場所を自力で確保したい

この記事を書いた人

  • 個人事業主としてドローン空撮・点検を担当
  • ドローンの技術資格を2種保有(UAS Level2、DJI スペシャリスト)
  • 自分で作成した飛行マニュアルで、国土交通省より全国飛行許可を取得済み
  • ホームページのトップ動画の撮影や、イベントの空撮、外壁点検など実績多数

結論、田畑上空は所有者さんのものです。
必ず許可をいただいてから飛行させましょう。

僕は5名の土地所有者の方に電話で飛行許可の相談をさせていただき、
全員からOKをいただけました。

許可をいただくまでは楽ではありません。

しっかりと許可を得れば堂々とドローンを飛行できますし、「ドローン飛行者 = 誠実な人」と認識されます。

頑張っていきましょう!

ただし、田畑の許可を取る前に、まずは飛ばしたい田畑がドローンを飛ばしていい場所なのか確認する必要があります。

そしてその確認方法も、「全国包括許可申請」を取得済みかどうかで変わってきます。

今回は、「全国包括許可申請」を以下の内容で取得済みの方を対象とします。

  • 無人航空機飛行マニュアル02(令和4年12月5日版)で申請
  • 人口集中地区の上空も、マニュアルに沿って飛行できる
  • 第三者や第三者の物件から30mの距離を保てない場合でも、マニュアルに沿って飛行できる

無人航空機飛行マニュアルが上記でない場合、離発着場所周辺30mに人や物がないことなど、条件が変わりますのでご注意ください。

それでは一緒にみていきましょう!

目次

1. 空港等の周辺または空港飛行禁止空域でないか確認する

まずは、飛行する場所が空港等の周辺または空港飛行禁止空域でないか確認します。

2023年1月現在、iOS版のスマホを持っている方と持っていない方で確認方法が分かれます。それぞれの対応方法を紹介します。

iOS版のスマホを持っている方

iOS版のスマホで確認できるドローンフライトナビのアプリを使っていきますので、下記からインストールをしてください。

このマップで

  • 緑色:空港等の周辺
  • 紫色:空港飛行禁止空域

と設定されていますので、自分が飛ばしたい場所が緑色と紫色の枠内にないことを確認します。

ただし、この便利なアプリはiOS版のみ提供されており、Android版は作成していないということです。
開発者の方のツイートを載せておきます。

よって、iOS版のスマホを持っていない方は次の方法で確認してください。

iOS版のスマホを持っていない方

空港等の周辺または空港飛行禁止空域でないか確認するにはDJIのGEO区域マップを使用します。

このマップでは、

  • 少し濃いプロペラのような図で囲まれているところ:空港等の周辺
  • 青色の丸:空港飛行禁止空域

になります。

自分が飛ばしたい場所がこの中に入っていないかを確認しましょう。

確認した結果、飛ばしたい場所が飛行禁止区域だった場合

その場所で飛ばすことは諦めて、他の場所を探しましょう。

確認した結果、飛ばしたい場所が飛行禁止区域でなかった場合

次の「2.人口集中地域かどうかを確認する」へ進んでくださいね。

2.人口集中地域かどうかを確認する

iOS版のスマホを持っている方

先ほどと同様のドローンフライトナビのアプリを使っていきます。

このマップで

  • 赤色:人口集中地区(DID)

と設定されていますので、自分が飛ばしたい場所が赤色の枠内にないかどうかを確認します。

iOS版のスマホを持っていない方

e-stat で人口集中地区の確認をします。
e-Statについては、ユーザ登録を事前に実施しておく必要があります。

①e-Statにログイン後、「地図」を選択します。

②「地図で見る統計 (jSTAT MAP)」を選択します。     

③右上のプルダウンから「人工集中地区 (H27年令和2年)」を選択します。
※赤網掛け箇所が人口集中地区(DID)に該当します。

     

確認した結果、飛ばしたい場所が人口集中地域だった場合

飛ばすために以下の2点を遵守しましょう。

  • プロペラガードを装着する
  • 補助者を配置する

この2点以外にも国土交通省が作成しているマニュアルに遵守して飛ばさなければなりません。
マニュアルはこちら

このマニュアルを熟読して、ドローンを飛行するようにしてくださいね。

熟読し、プロペラガードの装着と補助者の役割を理解した上で、「3. 飛行場所調査(現地調査)」へ進んでください。

確認した結果、飛ばしたい場所が人口集中地域でなかった場合

3. 飛行場所調査(現地調査)」へ進んでください。

3. 飛行場所調査(現地調査)

ここまでで、飛ばしたい場所がドローンを飛ばしていい場所だという確認が取れました。

次は実際に現地に行ってみます。

現地についたら、周辺の人通り状況を確認しましょう。時間帯によって異なりますので複数時間、確認する方が良いです。

この時、作業している方がいたら、話しかけてみることをおすすめします。
私の場合ですが、以下のような意見を伺えました。

  • 挨拶もなく飛行している人がいる。あまり気分が良いものではない。
  • ここの畑はXXXさん保有だから、そちらに確認してほしい。
  • 作業していない時であれば飛行させて構わないよ。
  • 土地の歴史について。。。

私が驚いたのは「ドローン?そんなの絶対ダメ!」と否定されるケースがなかったことです。

田畑の所有者さんとお話しできるかもしれないので、現地へは必ず一回行ってみることをオススメします!

4. 田畑の住所調査

飛行可能と判断できたら、 eMAFF農地ナビ で田畑の住所を特定します。

①飛行したいエリアを検索ボックスに入力します。

②地図が表示されるので、地図上をドラッグして目的地まで移動させます。     

③地図上の水色の丸をクリックすると、農地が色分けされます。

「所在・地番」から選択した土地の住所を確認できます。

5. 土地所有者の調査

前項で調査した住所をもとに 登記情報提供サービス から不動産の所有者情報を取得します。
下図のやり方で、1通あたり142円かかりますので、ご留意ください。
最終的に所有者の名前と住所がわかるので、104サービス などで電話番号等を検索するのがオススメです。

①一時利用→「利用申込」を選択し、個人情報等必要事項を入力していきます。
※継続して使用する場合は個人利用でも良いかと思います。

②メール発行されるURLにアクセスし、「不動産請求」タブを選択します。
今回は、所有者の方のお名前がわかればよかったため、「所有者事項」にチェックを入れます。

③請求する情報にチェックを入れ、「請求」ボタンを選択します。
クレジットカードの情報入力後、PDFでダウンロード可能になります。

6. 所有者の方から許可をいただく

所有者の方へいきなり電話をかけるのは、かなり勇気が必要です。
勧誘や商材販売などではなく、ドローンを飛ばしたいことを最初にお話しすると良いかと思います。
以下、例です。ご参考になればと思います。

STEP
ご自身の名前

XXX県XXX市XXX町在住の XX と申します。

STEP
電話した理由

ドローンの飛行練習場所を探しており、XX様の田畑の上空で飛行させていただけないでしょうか。

STEP
練習方法に危険がないこと

航空法を遵守した上で、ゆっくりと操作する練習を行いたいです。
また、人気の少ない時間帯に練習させていただきたいです。

まとめ

今回は以上となります。

いかがだったでしょうか。

結構長い道のりですが、堂々とドローンを飛ばすことができるので、是非頑張っていきましょう!

近所の田畑で飛ばそうと思うと、思いのほか大変です。

それ以外にも、車があるなど、遠くへ行くことも可能な方は、もっと楽に飛ばせる場所がありますので、以下の記事を確認してみてくださいね。

ドローンを外で初めて飛ばす第一歩を踏み出すのに僕はとても苦労しました。

同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

DJI機から始まりFPVドローンへ・・
インドア派でしたがドローンの影響で急激なアウトドア化が止まらないアラフォー。
趣味はDIY・カレー作り・キャンプ・ゲーム
ぜひ一緒にドローンの世界(沼)へw

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